アニワル「努力」_001アニワル「努力」_002
アニワル「努力」_003


「努力は必ず報われる」と言われたりします。
それは、とても美しい考え方ですし、そうなら本当に良いのですが…
現実は、そう簡単にはいきません。
誰しも、大なり小なり努力をした事があると思いますが…
努力した分だけ報われた人の方が少ないのではないでしょうか?
もちろん、ぼくもそうでした。

そうなった時、人から「努力が足りない!」と言われる事があったり…
もしかしたら、自分自身でそう思い込んでしまう場合もあるかもしれません。
ですが…
「結果が出ないのは努力不足」だという意見には、
ぼくは「違う!」と、声を大にして言いたいです!

「努力すれば必ず報われる」は違っていて…
結果を出すには、必要な“条件”があります。

そこには…
「正しい“やり方”」、「向き不向きの“適性”」、「継続できる“環境”」の3つが大切だと、ぼくは思っています。
それを説明する為に、ぼくのお話をしながらご説明します。
ぼくが「漫画でプロになろう!」と、決意した時のお話です。


はじめに、どうやってプロの漫画の道に進もうかと考えた時…
アピールできる“売り”や“箔”が欲しいと思っていたので、漫画賞に応募する事にしました。
当時はまだ、SNSで個人発信して漫画を連載していく考えがなかったので…
出版社で賞を取る事が、プロの道に一番近いと考えていたのもあります。
(それ以前に、別の出版社に持ち込みをして受賞した過去もあるのですが…今回のテーマには関係ないので割愛します。)

そうなると…
目標は、「漫画賞を取る事」になります。
そして…
それを叶える為の“努力”が必要になってきます。
結果を出すには必要な“条件”があるので、それに当てはめて説明すると…。


■「正しい“やり方”」

画力を上げる為に、ただ闇雲に絵を描き続けるだけでは上手くならないし、苦手なモノを描けるようにする練習をしても…
「漫画賞を取る」という目的に対してそれでは効率が悪いと思ったので、現時点で無意味な練習を省きました。
出来ない事を出来るようにしたり、欠点を無くす行為は、マイナスを元に戻す作業でしかないので…
それよりは、“自分の長所を伸ばす練習”にシフトした感じです。
誰でも、無限に時間があるワケでは無いですからね。
限られた時間で最大の効果を出せるやり事に力を入れました。

それと共に…
投稿する雑誌の過去の受賞作から、受賞する傾向と対策を研究し、その雑誌の好みそうな作風に仕上げました。(ぼくなりにそうしたつもりですが、結果的にそれが決め手になっていたのかは判断できませんが…。)


■「向き不向きの“適性”」

元々、少年漫画が好きで、バトルやアクションばかりを描いていましたが…
「描きたいものと描けるものは違う」という事に気づき、自分の描けるジャンルを探そうと模索もしていました。

50pほどの漫画を描いていた時、「展開が早すぎる」という感想をよく言われていました。
ぼくは、面白くなる場面まで早く話を進めようと、“省く癖”があったのです。
なので、どうしても長編のストーリー漫画を面白く描けずに悩んでいましたが…
Twitterで、ラクガキのようなショート漫画を描くようになって気づきました。
その“省く癖”が、逆に短いページで話を作る“武器”になっていたのです。

人それぞれ、描ける得意なページ数がある事も、この時に学び…
その中で見つけたのが、「ギャグ・コメディ漫画」でした。
“省く癖”が笑いのテンポを生み出すのにも効果的と知り…
そうして自分の“適性”が分かったので、その部門がある漫画賞に応募する事にしました。


■「継続できる“環境”」
賞の募集には締切があるので、自然と“期限がある環境”になります。
当時は、他の仕事と並行して投稿作を描いていたので、「やる気が出ないから、今日はやめよう」みたいな悠長な事を言う時間も無く…
締切がある事で、嫌でも集中して作業に取り組む事ができました。

ぼくは“完璧主義”という事もあって…
期限がないと、ずっとこだわって描き直し、いつまでも完成しないタイプでもあるので…
こうして“期限がある環境”は、作業をする上で効果的でした。


…という感じで…。
そうして、自分なりに条件を揃えて“努力”した結果…
望み通り受賞する事ができました。

「それは運が良かっただけ」と言われたらそれまでですが…
このお話で、ぼくが言いたい事は…
中々、努力しても結果が出ない時…
「正しい“やり方”」、「向き不向きの“適性”」、「継続できる“環境”」のどれかが欠けていないか、間違っていないかを見直した方がいいという事です。

人が成長する時…
徐々に右肩上がりになっていくという感じではなく…
階段のように一気に一段上がるような、段階的な成長をする事が多いと、ぼくは思っています。
それゆえに…
結果が出ない期間、成長しない期間があり、途中で投げ出してしまう事もありますが…
それをグッとこらえて、その期間を耐えれば、一段階成長できます。
それは、何か自分の中で新しい“発見”があったり…
今回のように、“条件”が揃った時に起きやすいと考えているからです。

今回、『アニワル』のテーマに合わせてぼくの過去話で説明をしましたが…
これはあくまで、“ぼくの場合”です。
この方法が一番正しいというワケではありませんし、もしかしたらもっと良い方法があるのかもしれません。
そう意味でも、自分に合ったやり方があるので、試行錯誤は大切かなと思います。

ぼくは試行錯誤の連続で、失敗ばかりの人生ですが…
これからも、こうして色々と見直しながら考えて挑戦していきます!
目指すべき目標は違いますが…
それを叶えられるように、一緒に頑張りましょう!\(^o^)/