アニワル「政治的発言」_001
アニワル「政治的発言」_002
アニワル「政治的発言」_003




今日は、触れにくいテーマについてのお話です。
それはタイトルにあるように、“政治的な発言”についてです。

これは、度々議論になりますし、ぼくも経験があるので分かります。
前に、そうしたイラストを投稿した経緯がありますから。
その時の考えや想いについては、コチラを見ていただければと思います…。






“政治的な発言”をすると、どうしても強く叩かれてしまう事があります。
考え方も価値観も立場も人それぞれなので、国民全員が納得できる政策や対応は難しい事もあり…必ず賛否両論になるので、反論や批判が出る事は仕方がないと思います。
でも…!
だからと言って、反対の意見を筋違いな批判で叩いて封じる事は認める事はできません。
人格を否定するような誹謗中傷は論外です。


また…
芸能人だったりスポーツ選手など影響力がある場合は、スポンサーさんや関係者の方など…発言によって損害を与えてしまう事もあるので、「政治的な発言をしない」という選択肢もあると思います。
CMなど好感度が直結する仕事なので、少なからずそうした影響が出ますから。

ただ…
ビジネスと切り離して考えた場合…
国民の一人として発言する事自体は全然良いと、ぼくは思っています。


それとは少し違うのですが…
ぼくの場合のように、「キャラクターに、政治的な発言をさせるのはどうか?」というのはありますね。
例えば…
ドラえもんやキティちゃんがそうした発言をするのは、やはり抵抗感があるかもしれません。
風刺画とは違い、普段のキャラクター性と全く繋がりがないですから。
CMとかで、全く繋がりのない商品の宣伝をしているキャラクターを見かける事がありますが、「世界観やイメージが壊れるので、そのやり方は好きじゃない」という方がいるように…
それよりさらに色濃く出てしまうのが、「政治」に関する事なのかなと感じました。
キャラクターのイメージに反する“思想”が出てしまう事があるので…。

そう考えた時…
『アニワル』はどうなのかなと、ぼくは悩みました。
見た目だけで言えば、上記のキャラクターと近いマスコットキャラではあるので…
そうした発言はしない方が良いのかもしれません。
実際に、そうしたお声をいただいた事もあります。
でも、逆に…
発言した事で、「よく代弁してくれた!」と肯定的なお言葉もいただけました。

『アニワル』は、“社会の不満を代弁する事”も、コンセプトの一つです。
今までも、「高齢者の運転免許」や「報道のあり方」や「労働環境の問題」などなど…
社会問題もテーマにした事があります。
そうして社会の不満を代弁してきた中で…
一番生活に影響が大きく、不満を感じる事の多い「政治」に関して突っ込まないというのは、むしろ不自然だとも感じていました。
それを避け続けて、“社会の不満を代弁する漫画”と胸を張って言えるのかと…。

そうした想いから、あのイラストを投稿した経緯もあります。
その考えや行動が正しいのか間違っているのかは…
正直、今でも分かりません。

社会の不満を代弁した時は、強い口調で言い切るスタイルという事もあって…
反論や批判をいただく事があります。
「政治」に関しては、それが一番強く、あらためて扱い方が難しいなと実感しましたし…
その経験から、今回の漫画を描こうと思いました。


こうして政治的な発言をする事で応援してくださる方が増えますが、離れていく方もいると思います。
反論ではなく、誹謗中傷のような攻撃をされる事もあります。
正直な話…
それだけを考えると、リスクの方が多いかもしれません。

それでも…
『アニワル』の作品の存在意義としても、こうした事も触れる必要があると考えました。
「自己啓発的なお話では人を!社会問題のお話では社会を!」と…
それぞれ、「より良くなって欲しい!」という願いを込めて描いているからです。

漫画一つで、世界を変える事は無理かもしれません。
でも…!
この漫画を読んだ方が一人でも多く、より良い方向に意識が変わったのなら…
それは意義のある事だと思っています。
国は人の集まりなので…
そうして一人一人が変わる事で、社会全体が変わりますから。
ぼくがその力になれるかは分かりませんが…
それでも、社会に発信する作家として、自分なりにできる事をしようと思います。


最後に…
こうして、ぼくが前向きに行動できているのは、いつも応援してくださる方のおかげです。
応援していただけるからこそ、自分の考えに自信を持って発信できたり…
不安になった時の精神的な支えになっています。
本当にありがとうございます!!

今回のテーマに関しては、みなさん、思う所があると思います。
ぼくも、“自分が絶対に正しい”とは考えていないので、色々なご意見をお聞かせください。